DAIKEN History
ーDAIKENのキセキと輝くミライー

Technology[製品開発]1996〜

◎和紙畳おもて

和紙を織り上げるという新発想

和紙を織り上げるという新発想

和の文化を技術力で次世代へ継承

日本人が古くから親しんできた和紙の文化。その和紙に座すここちよさを、次の世代へと。

畳文化の継承で、
日本の新たな和の風景を提案。

「ダイケン畳」というテレビCMをご記憶の方もいらっしゃるだろうか。弊社と畳との歴史、それは45年前に遡る。1958年の岡山工場操業開始時、ワラ床からボード畳への切り替えに着目して検討を進め、早くから社宅や独身寮などで実際に使用。1973年には畳に最適なやわらかさを備えた「ダイケンたたみボード」を開発、1980年には「ダイケン畳」と改称し、テレビCMも制作し畳店などにアピールしていた。
その一方で、イ草の供給量は減少していた。弊社は工業的に安定した品質の畳おもてを作り出すことで、畳で暮らす日本文化の維持に貢献したいと考えた。こうした素材メーカーとしての使命感が原点となり、1989年より畳おもての開発に着手。「高温多湿な日本の環境で平安時代から使用されているイ草に近い、吸放湿性能を工業的に再現すること」を最終目標に掲げた。
さまざまな素材を試した結果、辿り着いたのが「和紙」であった。機械すき和紙を採用し、安定した品質と生産性をキープ。仕上がった機械すき和紙をテープ状に裁断し、この紙をパイプ状に撚糸加工。糸状になった和紙を樹脂コーティング処理することで、耐磨耗性、耐水性、耐汚染性などを高めた。こうしてイ草の良さを残しつつ、新たな性能をプラスした製品が完成し、1996年「ダイケン畳おもて」として発売した。
イ草では表現できない意匠、加工性、心地よさを実現した弊社の和紙畳おもて。2014年には、畳の表面材という枠を超えた新ブランド「ZIPANGここち和座」も発売。新たな日本の和のスタイルを提案している。

安定した品質の機械すき和紙
糸状になった和紙を樹脂コーティング
撚糸を緯糸として編み込み畳おもてに

※コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

DAIKEN COLLECTION

  • 和の情緒漂う旅館に調和

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    色褪せにくく、摩耗に強いという特性が認められ、旅館などにも採用されている。

  • 住まいに新しい和空間を

    住まいに新しい和空間を

    和室の減少が進む中、モダンなインテリアにも似合う和紙畳が人気を博している。

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