DAIKEN History
ーDAIKENのキセキと輝くミライー

Technology[素材開発]1964〜

◎鉱物質繊維板(ダイロートン)

住宅・ビルに不燃という安心を提供

住宅・ビルに不燃という安心を提供

天井を彩るダイロートン

ボーダー柄、スクエア柄、抽象柄などさまざまなデザインを取り揃え、多様なニーズに応えた。

住宅、ビル、美術館、空港ーー世界も認めた新素材。
心地よい湿度に保つ「調湿」機能も充実。

国民所得倍増計画が実施に移された1961年、岩戸景気はピークを迎えていた。年間住宅着工戸数は50万戸を超え、市場拡大の明るい展望が開けてきた。しかし、急速な発展とは相反し、住宅事業の改善は立ち後れていた。燃えやすい木造住宅の火災(特に台所からの出火による火災)は後を絶たない状況にあった。
一方、ビル建設はますます活況を呈していた。都市部における複合化・高層化は促進され、高層ビル時代への幕が開けた。
住宅・ビルの拡大に不可欠なものとして待望されたのが、より優れた高性能不燃建材の登場であった。弊社では、繊維板事業への進出を決意した時点から、防火性能についての研究を着手。しかし、木質繊維板では完全な不燃化は困難である。そこで、グラスウールやロックウールなどの鉱物質繊維に着目し、独自の研究に取り組んでいた。
1961年、アメリカ視察に訪れた経営トップが見学先で見た鉱物質繊維板の天井板。今後の日本には革新的技術になりうると直感。すぐに仮契約を済ませ、業務提携へ。1964年、当時の建設省(国土交通省)から建築防火材料の認定を受けた。そして、「天井材の決定版」というキャッチフレーズでダイロートンが登場。安全で快適な住宅、都市空間の構築に重要な役割を果たし、日本だけでなく世界にも広がっていった。20世紀を前後して高まった健康志向を受け、新たに「調湿」機能もプラス。不燃に加え、健康という安心も提供するようになったダイロートン。現在も岡山工場で生産され、国内外で使用されている。

ダイロートンの原材料であるロックウール
ダイロートンの原材料であるロックウール
発売当時は「天井材の決定版」というキャッチコピーが付いたダイロートン
発売当時は「天井材の決定版」というキャッチコピーが付いたダイロートン

DAIKEN FLASH BACK

  • 新たに調湿機能をプラス

    新たに調湿機能をプラス

    湿気を吸収・放出して心地よい湿度に。

  • 霞が関ビルにも採用

    霞が関ビルにも採用

    わが国で初の超高層「霞が関ビル」に初のダイロートン・コンシールド工法を納入。

  • 耐火性能をアピール

    耐火性能をアピール

    鉱物質繊維板ならではの優れた耐火特性を、インパクトのある実証的手法でアピールした。

  • シリーズ最高級品、「貴賓」

    シリーズ最高級品、「貴賓」

    彫刻的な手法を用いた深さ4mmの白色模様が特長で、住宅から店舗まで幅広く利用された。

DAIKEN History