DAIKEN History
ーDAIKENのキセキと輝くミライー

Technology[素材開発]1996〜

◎中質繊維板(MDF)

資源を活かし環境を守る

資源を活かし環境を守る

化粧基材として多くの製品に活用されるテクウッド

ドア、カウンター、キッチンの扉、床材など幅広い用途に対応している。

未利用資源を有効活用。
日本で業界スタンダードとなった基材。

インシュレーションボード、ダイロートンと繊維板事業で半世紀に及ぶ経験と実績を持つ弊社は、より高度な木材利用が可能な木材基材として早くから「中質繊維板(MDF)」に着目。湿式から乾式への研究を重ねてきた。
1990年代初頭、有力な南洋材の産地であるマレーシア・サラワク州。ここは、合板・製材品の生産が最も盛んな地域。当地で問題となっていたのが、製造時に発生する膨大な端材処理であった。木材資源保護とその有効利用のために、工業化を目指していたのである。地球環境保護の声も高まり、熱帯雨林保護の問題も急浮上する中、「MDF事業」の機は熟した、と弊社は決断した。
1996年、マレーシア・サラワク州ビンツル市で建設が進められていたMDF工場が竣工し、本格操業を開始。例えばキッチンの扉の基材など、薄物製品用に国内向け高品質製品としてダイケン「テクウッド」の製品ブランドを生み出し、製販両面での本格的な挑戦が始まった。工場稼働以来、安定した生産体制の確立を目指し、品質管理システムの構築に努めた結果、1998年にはISO9001認証を取得した。現在はニュージーランドにも拠点を設け、事業を拡大している。
マレーシアの植林木の製材端材などの未利用資源を原材料として製造するMDF。製品にムラのない安定した品質があり、さらに良質な接着剤を使用することで耐水性も向上させた。ドア、カウンター、キッチンの扉、床材などさまざまな化粧基材に最適なこの素材は、今や国内外で幅広く使用されている。

製材時の端材を有効活用
製材時の端材を有効活用
木繊維を成型したMDF
木繊維を成型したMDF

DAIKEN FLASH BACK

  • 床材の基材にMDFを使用

    床材の基材にMDFを使用

    床材の構成にもMDFを使用。凹み傷に強く、平滑性を向上させた。

  • 巾木にもMDFを使用

    巾木にもMDFを使用

    耐久性に優れたMDFは、住まいのあらゆる場所で使われている。

  • MDFを製造するマレーシア工場

    MDFを製造するマレーシア工場

    1996年より操業が始まったMDF工場。現地でダイケンサラワク社を設立し、森林経営にも参画している。

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