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和モダンなインテリアが映える『ジャパネスク』とは? 海外で注目のジャパンディもご紹介

和モダンなインテリアが映える『ジャパネスク』とは? 海外で注目のジャパンディもご紹介

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



部屋のコーディネートを決める際に自分の好みを見つける手がかりになる、インテリアテイストという考え方があります。これは空間のイメージにあった様々なカラー・素材・質感の建材や家具を、様式やイメージで整理したものを“テイスト”として提案するものです。インテリアテイストを軸に部屋のコーディネートを考えると、部屋をまとまり感のあるおしゃれな空間に仕上げやすくなります。
DAIKENではトレンドやニーズにあわせた独自の「11のインテリアテイスト」を提案しており、数回にわけてこちらを紹介しています。
シリーズ第3回はインテリアの見栄えに大きな影響を与える“素材”について説明し、さらに「11のインテリアテイスト」の中から、さりげない和の要素を取り入れた「ジャパネスク」についてご紹介します。和モダンなインテリアを楽しみたい、話題のジャパンディスタイルを取り入れたおしゃれな部屋に挑戦してみたいという方は、ぜひ参考にしてください。

前回記事:レトロな部屋・ヴィンテージインテリアと現代風をミックスした“おしゃれな部屋”! 〜ヴィンテージミックス・ソフトカントリー・エレガントモダン〜(11のインテリアテイストシリーズ Vol.2)

インテリアテイストを左右する“素材”は和モダンな部屋をつくる際に重要

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インテリアテイストの要素の1つである“素材”は、ドアや家具などに使用される木製や金属製といった本質的な素材だけでなく、印刷柄も含めた表層の素材柄で考えることが大切です。空間の大きな面積に使用される素材は、色と同様に全体のイメージを大きく左右する要素なので、インテリアのテイストに合ったものを選ぶことで、より統一感のある洗練された空間をつくることができます。
素材を吟味することは空間に統一感を出すためだけでなく、インテリアの変化を楽しむためにも重要です。例えば、木目柄の羽目板天井の一部や石材調の壁材にアクセントとして用いると、空間に奥行きやインパクトを与えることもできます。

和風のテイストでよく用いられる素材に例えれば、日本人の生活になじみ深い木目などがそれに当たります。日本のインテリアに使われることが多い木目は、見る者にぬくもりと安心感を与えます。中でもヒノキや杉などの木目は和の要素が強く、和モダンな風合いを演出する際に大きな効果を発揮します。

逆に洋風な印象を与えたい場合は、同じ木目でもウォールナットやチェリーといった樹種を選ぶと効果的です。さらに、日本のインテリアでなじみの薄い石目を取り入れると特別感を出せるので、テイストは同じでも洗練された重厚な印象を演出しやすくなります。
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例えば、左画像のように明るい木目でまとめたシンプルな“ナチュラルモダン”のテイストも、壁面に石目を使うと右画像のように重厚な印象へと変化します。
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また、ナチュラルモダンな明るい木目を基調にした部屋も、ヒノキ柄の木目や大谷石をモチーフにした壁材を使うと和の雰囲気にすることができ、和モダンな部屋づくりの大きなヒントにもなるでしょう。

このように、素材の使い方次第で部屋のインテリアイメージを変えることができます。同じ素材でも明るさの違いで印象も変わるため、DAIKENの提供している「シミュレーションツール」を活用して、自分好みのテイストを見つけてみませんか。

素材の他に“色”“仕上げ”“形状”など、インテリアテイストを表す構成要素は他にもあります。それぞれを検討した上で理想の空間づくりに挑戦しましょう。

和モダンな部屋のインテリアづくりに挑戦する2つの方法

和モダンな部屋
和風の落ち着いた雰囲気をお部屋に取り入れたいとは思いつつ、洋室のおしゃれな雰囲気をあまり壊したくないという方もいるでしょう。そんな時は現代的な洋室の中に和の要素を取り入れる“和モダンな部屋”を目指すのがおすすめです。

和モダンな部屋をつくる方法は、大まかに分けて2種類あります。
1つは和室にモダンな家具などを取り入れてインテリアを整えるパターンです。は縁がない正方形のものを使うと、モダンな雰囲気に仕上がります。

もう1つは洋室に和風のインテリアグッズを置くパターンです。レトロ箪笥障子棚、ちゃぶ台などを取り入れると、どこか懐かしさを感じさせながらも、スタイリッシュなイメージを持つ和モダンな部屋がつくれます。和モダンな部屋づくりに決まった定義はありません。自分なりの発想を活かして、オリジナリティのある和モダンな空間づくりに挑戦してみましょう。

ジャパンディとは? 和モダンとジャパンディインテリア構成の違い

和モダンな部屋
和を取り入れたおしゃれなインテリアスタイルといえば、和モダン以外に“ジャパンディ”というテイストがあるのをご存知でしょうか。ジャパンディ(Japandi)とは、「日本の」という意味のJapaneseと、「北欧の」という意味のScandinavianをミックスした言葉です。日照時間が短いスウェーデンやノルウェーなどの北欧では、人々が居心地の良い家庭空間づくりに力を入れており、インテリアに対するこだわりが強いといわれています。居心地の良さを追求した北欧のインテリアと日本の洗練された美を感じる和室の雰囲気を合わせたものがジャパンディで、欧米を中心に注目されているインテリアスタイルです。

洋風や現代的なインテリアスタイルに和の要素を取り入れる点で、ジャパンディと和モダンには似ている部分があります。2つの違いは和の要素が取り入れられている割合といえるでしょう。日本で生まれた和モダンは和をインテリアのベースにして、そこに洋とモダンスタイルを足していくイメージです。一方、ジャパンディは海外発祥の言葉であり、インテリアのベースは北欧スタイルで、そこに日本の和風要素を付け加えていく形です。和モダンとジャパンディは、どちらも和風の要素を上手く利用してインテリアをおしゃれでスタイリッシュに整えるためのヒントとなる言葉です。

ジャパンディを取り入れるポイント

和モダンな部屋
それでは、ジャパンディをインテリアに取り入れるためのポイントを見ていきましょう。

●ニュートラルカラーをベースにアースカラーを取り入れる

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ジャパンディのベースになるのは、ニュートラルカラーと呼ばれる、どのような時代や流行下でも使われやすい中立的な色です。彩度(色の鮮やかさ)のない無彩色や彩度の低い色がニュートラルカラーと分類されており、具体的には白・黒・グレーなどがこれに該当します。
ニュートラルカラーは主張しすぎないので、どのような色とも組み合わせやすいという特徴があります。ただし、黒は目立ちやすい色なので使いすぎないよう注意が必要です。ジャパンディインテリアに取り入れる場合にはイスやクッションなどの小物に使うと良いでしょう。
このニュートラルカラーに緑(植物)・青(海や空)・茶色(土)といった自然を想起させるアースカラーを組み合わせていきます。
このようにニュートラルな淡い色をメインに使うのがジャパンディインテリアの特徴ともいえます。

●天然素材や木質感のある素材を選ぶ

日本と北欧に共通しているのが、木や天然繊維など、自然にあるものを生活に取り入れてきた歴史です。ジャパンディスタイルでも、天然素材や木質感のある素材をインテリアに取り入れるのがおすすめです。例えば、オーガニックコットンを使ったクッションや、オーク素材のテーブルやイスを取り入れてみましょう。竹や和紙などの日本的なアイテムも合いますが、和の要素を強めすぎないよう、ベースとなる北欧スタイルとのバランスを取ることが大切です。

●観葉植物を設置する

天然素材の1つとして、観葉植物を配置するとジャパンディインテリアのアクセントになります。日本では盆栽や生け花を生活空間に取り入れてきた歴史がありますし、北欧でも観葉植物は多くのインテリアに取り入れられています。目立ちすぎる観葉植物はジャパンディインテリアには不向きですので、シュロチクやリュウビンタイのような幹や枝の細い植物を選ぶと良いでしょう。

●シンプルかつ余白を活かしたレイアウトにする

ジャパンディのインテリアづくりでは、洗練された心地良い空間を目指します。北欧風、和風ともに素敵な家具やアイテムが多く市販されていますが、シンプルかつ余白を活かしたレイアウトを心がけ、物を置きすぎないようにしましょう。

ジャパンディや和モダンなど様々な和のインテリアスタイルを洋室で楽しむには、このような、素材・色・アイテムの取り入れ方が重要なポイントとなります。

次に、ジャパンディに近いテイストとしてDAIKENが提案する「ジャパネスク」についてご紹介します。

和の要素を加えた新たなテイスト「ジャパネスク」の洗練された魅力

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和を感じるインテリアにはどんなものがあるでしょうか。
例えば畳や木材を使った床と天井枠、障子などの引き戸、格子状の直線的なデザインなどが挙げられるでしょう。
格子や畳などで形成された直線の美は繊細さや凛とした美しさを感じさせてくれますが、それでいてどこかホッとする雰囲気や懐かしさも味わえます。和モダン、ジャパンディスタイルの部屋をつくる場合も、こうした和のインテリアテイストを上手く利用するのがポイントです。

「ジャパネスク」は、現代のスタイリッシュなインテリアの中に、和のエッセンスをさりげなく取り入れてモダンな空間を演出したテイストです。
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それでは「ジャパネスク」の一例を紹介しましょう。写真は大谷石をモチーフとした優しい印象の石積み調壁材『グラビオエッジ カルセ〈ペールグリーン〉』を部屋のアクセントにして、ぬくもりを感じられる木目の床『ハピアフロア ベーシック柄 〈クリアベージュ〉』を組み合わせ、扉や枠、壁面収納やテーブル・ソファなどのインテリアを直線的なデザインでまとめた例です。シンプルで落ち着きのある空間に直線的な美と木や石の素材感で、ほのかな和のたたずまいが漂うインテリアに仕上がっています。
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次の例はダークな色をまとった木目柄の床『ハピアフロア トレントウッド柄〈ドライブラック〉』と、落ち着いた色の中に深みが感じられるブラックのドア『hapia トレンドウッド調〈ドライブラック〉』の2Pデザインを組み合わせたものです。木目の醸し出す柔らかさがドアのシャープでモダンな印象を引き立たせた「ジャパネスク」スタイルです。
また、家具に石目調のテーブルやグレーのレザーソファなどを配置すると、よりラグジュアリーな印象となって他にはない個性的で洗練された空間がつくれます。
このように、和の要素をさりげなく空間に取り入れることで、今までにない部屋づくりが可能になります。

今回ご紹介した「ジャパネスク」は、和モダンな部屋やジャパンディのインテリアスタイルを好まれる方にぜひ検討いただきたいテイストです。日本人になじみ深く親しみのある伝統的な意匠を取り入れ、落ち着いた美しい空間がつくれることを実感していただける、おすすめのインテリアスタイルです。

DAIKENのカタログでは他にも様々な建材を紹介しています。リフォームをお考えの方だけでなく、理想のお部屋やインテリアづくりに悩まれている方にも参考になると思いますのでぜひご一読ください。

直接、製品を確認されたい方は、お近くの「DAIKEN ショールーム」でご覧いただき、インテリアコーディネートを楽しんでください。
  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2020.01.21 最終更新日:2025.01.20

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