
シンプルで明るいモダンインテリアに! 〜ナチュラルモダン・スタイリッシュモダン〜(11のインテリアテイストシリーズ Vol.5)
幅広いインテリアスタイルが提案される昨今。自分の好きなスタイルは何となく理解しているけれど、実際にコーディネートする時は「何をどう合わせるのが良いのか迷ってしまう」という方は多いのではないでしょうか。特に新築やリフォームをする際は、まずベースとなるテイストを明確にすれば、理想のお部屋作りもスムーズに進みます。
自分好みのインテリアを実現させるための手がかりとして、DAIKENが独自に提案する「11のインテリアテイスト」を数回に分けて紹介しています。これらをインテリアコーディネートのヒントにすれば、好みのスタイルがより具体的に把握でき、思い描いていたおしゃれな部屋作りができます。
第5回目となる今回は、インテリアテイストに統一感を出し、より洗練された雰囲気にする「形状」について説明します。その後は「11のインテリアテイスト」の中から、多くの方に人気のシンプルで明るいインテリアテイスト『ナチュラルモダン』、モダンで都会的な『スタイリッシュモダン』の2種類をご紹介します。すっきりとしたシンプルなインテリアがお好きな方、おしゃれで洗練されたモダンなインテリアがお好きな方は、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
●前回記事:ホテルライクな重厚さや華やかさを感じる“おしゃれな部屋”! 〜エレガント・クラシック〜(11のインテリアテイストシリーズ Vol.4)
そもそも「モダンな部屋」って、どういう部屋?どんな種類がある?

「モダンなデザインにしたい」「モダンな雰囲気にしたい」という方は多いですが、そもそも「モダンな部屋」とはどのような部屋をいうのでしょうか? モダンは英語を直訳すると「現代的」「近代的」といった意味となります。モダンな部屋といえば「今風でおしゃれな部屋」「洗練された部屋」というような意味合いで使用されていることが多いと思われます。 なお、モダンの反対語として使用されているのが「クラシック」で、「古典的」といった意味合いがあります。
DAIKENが提案する「11のインテリアテイスト」のうちの大枠のひとつ「モダンテイスト」は、シンプルで洗練されたスッキリとしたデザインを指します。今回紹介する『ナチュラルモダン』『スタイリッシュモダン』もモダンテイストに含まれており、この2つも含めて全部で6つのスタイルがあります。
<DAIKEN「インテリアテイスト」モダンテイスト>
・ソフトシック:落ち着いたモダン空間に、グレイッシュカラーや曲線基調の柔らかさや気品をプラスしたインテリア。
・シックモダン:洗練された空間に、素材感やデザインで落ち着きと格調高さを加えたインテリア。
・ナチュラルモダン:シンプルな空間を、温かみのある木目や石目の素材でナチュラルに仕上げたインテリア。
・スタイリッシュモダン:シャープなモノトーンの空間に優しいカラーや素材感で心地よさを添えたインテリア。
・エレガントモダン:ホワイトを基調とした都会的でシンプルな空間に、さりげなくラグジュアリーさをミックスしたインテリア。
・モダンヴィンテージ:年月を経た風合いを、モダンなデザインでアレンジしたインテリア。
それぞれ空間を構成する床・壁・ドア・家具の「色」「素材」「仕上げ」「形状」の違いがあるため、自分好みのインテリアスタイルを選んで部屋づくりのベースとして活用できます。
構成要素のうち「形状」について以下で詳しく解説しますので、インテリアスタイル選びの参考にしてみてください。
インテリアの「形状」が統一感のある部屋を作る
インテリアテイストを構成する要素には「色」「素材」「仕上げ」「形状」があります。そのひとつである「形状」は、ドアや家具などの「カタチ」を指し、統一感のあるインテリアを作る重要な役割を担っています。例えばドアの採光部であるガラスやレバーハンドルのデザイン、床や壁の割付(製品レイアウト)や断面(溝)、ソファーの脚などがそれに当たります。
具体的な例を挙げてみましょう。一般的に直線的でシンプルな形状は、シャープでモダンな印象を与えやすく、丸みを帯びた形状は優しくエレガントな印象を与えます。また、枠や造作などは幅が広いと力強い印象や素朴な印象に。逆に細めなら軽やかで繊細な印象となります。

例えば、左の『シックモダン』を取り入れた部屋は、直線的で厚みを感じさせるドアや壁材によって、高級感と重厚感のある構成となっています。一方、右の『エレガント』を採用した部屋はドアの採光部や曲線的なレバーハンドル、ソファーのデザインなどが柔らかさや優しさを醸し出しています。

また、左の『ソフトカントリー』をイメージした部屋は、框(かまち:扉や窓などの周囲の枠)や板張りのデザインで素朴さを演出しています。右の『ジャパネスク』を表現した部屋はシンプルな直線的かつ水平基調のデザインで、「和」の雰囲気を持つモダンなテイストが漂う空間となっています。
このように、形状選びは統一感のあるインテリア作りに欠かせない要素となっています。お好みのインテリアスタイルに合わせた形状を選ぶことで、より統一感のあるおしゃれな部屋を作ることができるでしょう。また、DAIKENではドアや床を自由に組み合わせたインテリアコーディネートがシミュレーション画像で見られる「インテリアイメージWEB」を提案しています。理想のお部屋を作る際に活用して、ぜひお好みのスタイルを見つけてください。
シンプル派におすすめ『ナチュラルモダン』『スタイリッシュモダン』の魅力
シンプルでおしゃれな部屋を目指す方には、DAIKENの「11のインテリアスタイル」にある、『ナチュラルモダン』と『スタイリッシュモダン』がおすすめです。すっきりした清潔感と整った印象を持つシンプルなテイストで、きっと誰もが目指したくなるおしゃれなインテリアを見つけることができるでしょう。
●おしゃれなシンプルインテリアの特徴とは?
インテリアテイストをご紹介する前に、まず「おしゃれなシンプルインテリア」には、どんな特徴があるのか改めて整理してみましょう。イメージをしっかりと把握することで、作ろうとしている部屋の姿はより明確になります。ここではそれを実現させる3つのポイントをご紹介します。
<シンプルインテリアの3大特徴>
1. 空間に色の統一感があること
2. すっきりと整った清潔感のある印象であること
3. 空間に余白が感じられること
シンプルインテリアを強く印象付けるのは色の効果です。室内の色数は少なくして白やライトグレー、アイボリーなどニュートラルカラーで色味を統一します。また雑多な雰囲気を払拭する「隠す収納」で、スッキリと整った印象を作るのも大切です。
棚の装飾や床に置く家具は、極力少なめにゆったりと配置します。この「余白」が、シンプルでおしゃれな部屋に見せるポイントになります。
とはいえ、これだけでは寂しくなりがちなのがシンプルインテリアでもあります。こうした印象を与えないためには、これからご紹介する『ナチュラルモダン』、『スタイリッシュモダン』など、モダンな要素を取り入れたテイストが断然おすすめです。上手に取り入れて、ワンランク上のシンプルインテリアを目指しましょう。
●シンプル+自然の要素が心を癒す『ナチュラルモダン』

『ナチュラルモダン』はシンプルな形状の建具や家具に木の質感をプラスした幅広い年代に人気のインテリアテイストです。古くから暮らしの中に木を取り入れてきた私たち日本人に、木の質感は癒しと安心感を与えてくれます。そんな自然素材に石目調の壁材やモダン形状・素材の照明や小物を合わせることで、ナチュラルでありながらも都会的でスタイリッシュな印象にすることが出来ます。

具体的な例を挙げてみましょう。上の写真は、木目の床『ハピアオトユカ45Ⅱ 銘木柄〈オーク柄〉』と水平基調の木製家具をベースに、モダンな石目調や布目調のアクセントウォールを使って構成した部屋の例です。それぞれの素材が持つコントラストがお互いを引き立て、普通のナチュラルスタイルとは異なるスタイリッシュで上質なコーディネートになっています。
・『ナチュラルモダン』を作る自然素材とシンプルな直線形状

『ナチュラルモダン』に欠かせないのが、直線形状のシンプルな家具や建具、そして木や石などの自然素材が持つ温かみのある質感です。具体例でも挙げたような石目調の建材は、アクセントウォールではなく床に施しても、モダンでおしゃれな雰囲気になります。また、照明や小物には籐や竹などの素材もおすすめ。シンプルな中にも癒しやリラックス感が得られ、トレンド感のある部屋を作る時にもぴったりです。
●洗練された大人のシンプルテイスト『スタイリッシュモダン』

すっきりと都会的な印象の『スタイリッシュモダン』は、装飾性を抑えた直線的な建具や家具を使い、ホワイトを基調にしたモダンなインテリアテイストです。
全体的にはスタイリッシュな印象ですが明るい雰囲気があり、機能性やスタイルを重視する方やモダンなホワイトのインテリアがお好きな方にもおすすめです。コーディネートにはホワイトや淡いグレー、引き締め効果のあるブラックなど、控え目で統一感のある色を選びますが、同じ色でも異素材や異なる質感を重ねることで、奥行きのある洗練された空間が演出できます。

例えば上記画像のように、床に艶感のある『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)』、壁にはインパクトのある『グラビオLS 石目・抽象柄』を合わせ、色と素材のコントラストをつけます。加えて収納棚やレンジフードは直線的でシンプルな形状のものを選び、生活感が出てしまいがちなキッチンダイニングを、すっきりスタイリッシュな空間に仕上げています。
・洗練は素材感にあり!『スタイリッシュモダン』に仕上げるポイント

ホワイトを基調に素材のコントラストを楽しめる『スタイリッシュモダン』。光沢のある質感や脚が細めで浮遊感のある家具や照明、ミニマムデザインの小物やデジタル家電とも相性良く合わせることが出来ます。少し温かみが欲しい場合は、ヴィンテージ感のある家具や毛足の長いラグなどを一点ポイント使いしても、都会的で上質な感じのコーディネートが作れるでしょう。
今回ご紹介した2つのテイストはシンプルなだけでなく、機能性とスタイリッシュな魅力を持ったインテリアテイストです。すっきりとしたシンプルなインテリアが好きだけど、人と同じになることは避けたい方やワンランク上のシンプルインテリアを目指す方は、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
以上で全5回に渡った「11のインテリアテイスト」の紹介記事も最後となります。好きなインテリアスタイルがわからない、また理想の部屋作りに悩んでいるという方は、過去の記事も参照にぜひ自分好みのテイストを見つけてみてはいかがでしょうか。
インテリアテイスト記事一覧 https://www.daiken.jp/reform/magazine/tagtop/interior_taste/
その他DAIKENのカタログでは、様々なスタイルに合った豊富な建材を紹介しています。
新築やリフォームをお考えの方はもちろん、理想のお部屋作りを目指している方にも、きっと納得のいくアイテムを見つけていただけると思います。また、直接製品を確認されたい方は、お近くの「DAIKEN ショールーム」でご覧いただき、お好みのインテリアコーディネートを楽しんでみてください。
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公開日:2020.04.16 最終更新日:2024.08.30