フローリングの引きずり傷を補修! 上から貼るだけの簡単床リフォームもおすすめ
フローリングの床をきれいな状態に保つためには、日頃のお手入れが肝心です。
そこで、自分でもできる床のメンテナンス方法や、フローリングに引きずり傷がついてしまった時のなどの補修方法をご紹介します。
なお、フローリングのシミや傷がひどい場合は、床のリフォームもおすすめですので、上から貼るだけの簡単床リフォームについても解説します。
床をきれいな状態に保つためのお手入れ方法
1.日常のお手入れ
フローリングの床を濡れた雑巾などで頻繁に拭くのは良くありません。床に残った水分が内部に侵入すると、シミやひび割れ、カビの原因となってしまうからです。
日常のお手入れは乾いた雑巾やモップ、ドライタイプのお掃除シートで乾拭きします。乾拭きで落ちにくい汚れは固く絞った雑巾で水拭きした後、乾いた雑巾で拭き上げて水分を残さないようにしましょう。住宅用洗剤を使用する場合は、必ず中性のものを選んでください。
ひどい汚れはアルコール(エタノール)を含ませた雑巾で拭きましょう。シンナーやベンジンなどの薬品で汚れを落とす場合は適切度に薄める必要があります。自分でお手入れすることに不安を感じる人は、クリーニング業者に相談することをおすすめします。
2.定期的なお手入れ
ワックスをかけると被膜が作られるので、歩行による摩擦や椅子を引くなどちょっとしたことでできる目に見えない傷、フローリングの弱点ともいえるお茶や調味料などの水分汚れからフローリングが保護されます。ワックスは半年〜1年に1度塗り重ね、3〜5年ごとに古いものを剥離して新しく塗り直すと、長期にわたって美しい状態を保つことができます。
固く絞った雑巾で水拭きして完全に乾かします。水気が残っているとワックスのムラや白濁につながるので、よく晴れた湿度の低い日を選ぶと良いでしょう。 ワックスは奥から順にかけます。この時、出入口に向かって計画的にかけていくとムラやかけ忘れなどが防げて完了と同時に部屋から出ていくことができます。30分〜1時間程度、完全に乾くまでは足を踏み入れないようにしましょう。
ワックスを塗ると微細な傷が埋まって平滑になるため、光が均等に反射して美しく見えます。汚れが付着しにくくなり、お手入れも楽になりますよ。 また、塗り重ねていくとワックス表面の凸凹に入り込んでわずかに残った汚れが蓄積して黒ずんで見えることがあります。拭いても落ちない黒ずみはワックスを剥離して新たにかけ直すと、フローリング自体が生まれ変わったように元の美しさを取り戻します。
3.こまめなお手入れが難しい場合
ワックスを使ったお手入れは掃除が楽になり、フローリングを保護できるというメリットがありますが、それなりに手間もかかります。ワックスによる定期的なメンテナンスも難しい場合は、フロアコーティングという方法もあります。これは水性、油性、UV硬化樹脂やガラス系などのコーティング材を塗布してフローリングをより強固に保護する方法です。耐用年数はコーティング材の性質によりますが、5年〜20年以上とワックスと比べて格段に長く、施工費もかかりますがコスパの良い方法といえるでしょう。
幼児やペットのいる家庭では、床の滑りにくさや、粗相をしたり舐めたりする可能性を考えると、耐アルカリ性や安全性も重要です。フローリングを傷や汚れから守るというだけでなく、大事な家族の健康を守りフローリングの機能性を高めるという意味でも一考の価値はあるでしょう。
フローリングを傷つけないための対策は?
床材として人気の木質フローリングですが、傷がつきにくい製品が増えているとはいえ、雑に扱っていると傷やへこみがついてしまう場合があります。フローリングの傷を補修するような状況を避けるためには、日頃から床を傷つけないように予防対策をしておくことが大切です。
【フローリングを傷つけないための対策】
・リビングやダイニング、子供部屋、キッチンなどにカーペットやラグを敷く
・椅子やテーブルなど、家具の足にカバーをつける
・ペットエリアには専用マットを敷く(すべりにくい物)
・ワックスを塗る(フローリングがノンワックスタイプの場合はNG)
これらは大がかかりなリフォームをせずに行える対策ですが、せっかくのフローリングの質感を楽しめなくなったり、掃除が大変になったり、物によっては見た目が悪くなったりするため、部屋のイメージを崩さないようバランスを考えて導入しましょう。
ただ、気を付けていたとしても、いつの間にか床に凹みや傷がついてしまう場合もあります。その場合は傷ついてしまった場合は、下記の傷の補修にチャンレジしてみてはいかがでしょうか。
気になる床傷の補修にチャレンジしましょう!
床に物を落としたり引きずったりして傷や凹みができてしまったら、「やってしまった」と落ち込む前に自分で補修してみましょう。
ホームセンターなどで手に入るフローリング補修キットを使用すると、傷などを目立たなくすることが可能です。
フローリング補修キットは、塗るだけで済むクレヨン状のものから、電気コテやパテもセットになった本格的なものまであります。値段もいろいろなので傷の具合を見て試してみるのも良いでしょう。
浅いひっかき傷はクレヨンタイプで手軽に補修できます。床全体に広がる広範囲の擦り傷ならシートタイプのワックスをモップなどにつけ、定期的なメンテナンスの合間にさっとかけると傷が目立たなくなって光沢がよみがえります。重いものを落とすなどしてフローリングが凹んでしまった場合には、凹みを埋めるパテが含まれているタイプが良いでしょう。
補修方法はワックスのスティック(補修材)を熱で溶かして傷を埋め、表面をプラスチックヘラで削ってならします。傷の範囲が広いと埋めた箇所が目立ってしまうので、表面に同系色の補修ペンで木目模様を入れましょう。
手先が不器用で自信がなく、とにかく傷を隠すだけで良いという方には、木目調の傷隠し用テープも販売されています。
フローリングの凹みや引きずり傷が自分では補修できなそうな場合は?
フローリングにできた凹みや引きずり傷がかなり深かったり、複数できてしまったりした場合、自分で補修するのは難しいでしょう。大きな傷がついたまま放置すると、日常生活を送るうえでトラブルにつながる可能性もあります。
そのような場合は、下記のような対処が考えられます。
・専門業者に補修を依頼
フローリングの補修を専門にしている業者、もしくは近隣の工務店などに依頼することで凹みや引きずり傷などを補修してもらうことが可能です。会社によって技術や費用に差があるため、インターネットの口コミなどで評判などをよく調べておくようにしましょう。
ただ、専門家による補修でも傷を目立たなくする程度で、フローリングの見た目が完全に元通りになるわけではありません。
・思い切ってリフォームする
コストはかかりますが、リフォーム会社に依頼してフローリングを張り替えるという手もあります。通常のリフォームのほかに、上貼りリフォームという方法もあるので、次の章で紹介していきます。
傷の補修が限界と感じたら上から貼るだけのリフォームで新しいライフスタイルを
床の広い範囲に細かい擦り傷がつくと、フローリング全体がツヤを失い、お部屋もくたびれた感じになってしまいます。
傷の補修だけでは追いつかなくなってしまったら、床のリフォームも視野に入れましょう。
フローリングは「さね」という凹凸を組み合わせてしっかりと施工するため、一部の傷ついたフローリング材だけを張り替えるような修理はできません。リフォームというと大がかりな工事をイメージすると思いますが、床床の上に貼るだけのフローリング材を使用すると気軽にリフォームできます。
DAIKENの「リフォーム用床材」シリーズは、現状のフローリングに上貼りするだけでリフォームを可能にするフローリング材です。
フローリングは基本的に一枚一枚のフローリング材を接着剤で貼り付けて施工してあります。丁寧に施工されたフローリングほど剥がすのが難しく、解体にも手間と時間がかかってコストに反映されます。
上貼りできるフローリング材を使ってリフォームすれば、解体の手間がいらずゴミやほこりの発生も抑えられます。
DAIKENの「リフォーム用床材」は機能や色味のラインアップが幅広く、ライフスタイルに合わせた製品を選べるのが特徴です。
【リフォーム用床材ラインアップ】
・ハピアフロア6T ベーシック柄
・サーモプラスⅡ
・ワンパークフロアスリムⅣ
最近はモダンな雰囲気のホワイト系やダークブラウンの床が流行っているので、リフォームを機にお部屋の雰囲気をガラリと変えてみるのも楽しいですね。
ホワイト系の床は「汚れが目立つ」と敬遠する方もいますが、部屋が明るく広く感じられるのは大きなメリットです。ソファやカーテンなどのインテリアアイテムもオシャレ感がアップするので、子育てがひと段落したご夫婦がお二人の住まいとして気分を一新したいという場合などにはぜひおすすめしたいカラーです。
ダークブラウンの床はお部屋の雰囲気を引き締め、落ち着いた印象を与えます。今までより少し高級な家具に買い替え、大人っぽいシックなインテリアに移行したいと考えているなら、床もダークブラウンに変えてみてはいかがでしょうか。
・お手入れが簡単で汚れや日焼けに強い『ハピアフロア6T ベーシック柄』
『ハピアフロア6T ベーシック柄』は、凹みや引っ掻き傷、フローリングの引きずり傷、日焼けなどに強く、お手入れが簡単なシート化粧の床材です。柄のバリエーションも豊富なので、お好みの床がきっと見つけられます。
通常、床暖房のリフォームは大がかりな工事が必要となりますが、『サーモプラスⅡ』なら今使っている床暖房の上から貼るだけの簡単施工で部屋を一新できます。熱が伝わりやすい床材なので暖かさは変わらず、傷や汚れにも強いのも大きなメリットです。
・ペットが喜ぶ歩きやすい床『ワンパークフロアスリムⅣ』
特殊な加工を施したシートで滑りを抑えて歩きやすくしたペット用床材です。引っ掻き傷やおしっこのシミも付きにくい優れた耐久性も備えています。
子どもが成長したり、新しい家族としてペットを迎えたりする中で、家も年月を重ねて傷や汚れがつくのは仕方のないことかもしれません。家具の移動などでフローリングにも引きずり傷が生じます。フローリングや壁紙などの内装材は古くなっても機能面で暮らしに支障をきたすことが少なく、なかなかリフォームに踏み切れないという方もいると思います。
しかし、床や壁がくたびれた状態のままだと、他の設備やインテリアを新しくしても、自宅を訪れた人に「古い家だな」という印象を与えてしまいますし、住んでいる自分たちも気持ち良くありませんので、日頃のお手入れに加えて貼るだけの手軽な補修も試されることをおすすめします。
ライフスタイルの変化をきっかけにリフォームをお考えの方は、新しいフローリングへの貼り替えもぜひご検討ください。床がピカピカの美しいものに変われば、新築気分で新しい生活に入れること間違いなしです。
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サーモプラスⅡ
今ある床暖房の上に貼る
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ワンパークフロア
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公開日:2020.01.21 最終更新日:2024.06.26