“掘りごたつ”の魅力とこたつの歴史! 高齢者に優しい掘りごたつリフォーム
冬が近づいてくると「こたつが恋しい!」と感じる方も多いのではないでしょうか。幼いころに親がこたつを出してくれると気分が高揚したものです。
ところで、こたつっていつ頃出すのが良いと思いますか?
ご存知の方もいると思いますが、実はその昔、“こたつ開き”という風習がありました。
“こたつ開き”とは、こたつを出して使い始めることを指す言葉です。
江戸時代には、亥の月(旧暦の10月=現在の11月)の最初の亥の日にこたつ開きをする風習がありました。古代中国の思想である陰陽五行説によると、亥、いわゆるイノシシは”陰の水”に当たり、火事を防ぐための縁起担ぎとしてこの日にこたつを出していたようです。西日本では亥の子祭りが行われたり、亥の子餅を食べる日としても知られています。
ちなみに、こたつは室町時代から存在したといわれており、当時は囲炉裏の炭に灰を被せ、その上に台を乗せてさらに衣類を被せるというものだったそうです。何百年も前から凍える人たちを暖め続けている“こたつ”。まさに、日本の冬を彩る風物詩といえます。
この記事では、こたつの漢字表記やその読み方から分かる語源、掘りごたつの魅力をお伝えしていきます。また、これから掘りごたつを使ってみたいという人向けにリフォームのヒントをご紹介します。
炬燵の読み方と語源
炬燵という漢字を見た時、とっさには読み方が出てこない人もいることでしょう。
「こたつ」を漢字で表記したものが「炬燵」です。「こ」と読む「炬」には、かがり火やたいまつを意味します。では「火闥」「火燵」の読み方は分かるでしょうか? 実はこれらも「こたつ」と読みます。このようにこたつを表す漢字はいくつかあるのですが、実はどれも宛字です。
炬燵の語源には諸説ありますが、有力なのが「火榻子」、唐宋音で「クヮタフシ」という読み方が日本語に転じたというものです。
「榻(しじ)」は牛車を乗り降りする際に使う踏み台です。この説はこたつやぐら(こたつの土台になる木の枠)の形が、「榻」に似ていたことから「火榻子」と呼ばれるようになったというものです。
もう1つはケタツ(踏台)やキャタツから転じて「こたつ」という言葉が生まれたのではないかという説です。
日本人にはなじみのある「こたつ」という言葉ですが、何が語源なのかははっきりと分かっていないのですね。
※出典:ジャパンナレッジ「炬燵(こたつ)」
高齢者に優しい“掘りごたつ”。家族の笑顔が集まるその理由
こたつは、エアコンなどに比べて暖まるのが早く、足元を直接暖めるので室温が低めでも快適に感じます。一家にひとつあれば、そこに自然な形で家族が集まるのも魅力です。
ただ、こたつは床に直接座って使う暖房器具なので、膝の曲げ伸ばしがつらい高齢者や、正座やあぐらが苦手な子どもには敬遠されることがあります。
そのような場合に最適なのが、“掘りごたつ”です。
掘りごたつの良いところは、椅子に腰かけるのと同じスタイルで座れるため、足に優しく膝にも負担をかけずにくつろげる点です。高齢者はもちろん、子どもにとっても正しい姿勢を保ちやすく、疲れにくいというメリットを生かしつつ、足元から全身を暖めることができます。
子どもから高齢者まで、家族みんながほっと安らいで笑顔になれる場所、それが掘りごたつなのです。
掘りごたつを設置するためのリフォーム方法
掘りごたつには足に優しいというメリットがありました。しかし、実際に設置する際はどうしたらよいか分からないという方もいるのではないでしょうか。
天板に熱源ユニットが付いていて、床に置くタイプのこたつは家電量販店やホームセンターなどで手に入りますが、掘りごたつの場合は床をリフォームして設置することになります。足に負担をかけられない家族がいる場合などは、掘りごたつの設置をぜひ検討してみてください。
リフォームで掘りごたつを設置する方法には次の2つがあります。
・床に穴を開ける方法
床に穴を開けて掘りごたつの空間(足を入れるスペース)を設ける方法です。床にある程度の深さがないとリフォームできませんが、設置するのが薄型のユニットであれば掘り下げる深さを浅くできます。
・床を上げる方法
現在の床の上に新しい床(小上がり)を作り、その新しい床の一部をへこませて掘りごたつを設置する方法です。
伝統的な掘りごたつとDAIKEN『掘こたつユニット』の違いは?
ここで、伝統的な掘りごたつとDAIKENがご提案する『掘こたつユニット』の違いについてご紹介します。
●居心地の良い空間 伝統的な掘りごたつ
伝統的な掘りごたつは、「和風」のデザインが多く、基本的には熱源は下部に設置されています。居酒屋や旅館・料亭などに設置されているところもあり、その雰囲気が好きだという方もいることでしょう。先述のとおり、足腰への負担が軽減できたり、すぐに温まることができるというメリットもあります。
さらに、一番の魅力は、掘りごたつがそこにあるだけで人が自然と集まってコミュニケーションがとれるということです。
デメリットとしては、デザインのバリエーションが限られていることや、穴に食べかすやホコリなどが落ちてしまうと掃除が大変だったり、カビが発生しないように注意しておく必要があることです。
従来の掘りごたつは基本的にはお店や旅館が採用するもので、自宅に導入するのは難しいだろう、と感じるかもしれませんね。そもそも自宅はフローリング。掘りごたつ用のリフォームは部屋の雰囲気にも合わないだろう……と、諦めるのはまだ早すぎます。
そんな方には、DAIKENが開発した『掘こたつユニット 座卓シリーズ』があります。
●掘りごたつを進化させたユニット DAIKEN『掘こたつユニット』
DAIKENの『掘こたつユニット 座卓シリーズ』は、伝統的な掘りごたつの魅力はそのままに、さまざまな面で使いやすく進化をしています。
デザインは、伝統的な和風デザインの天然木座卓はもちろん、手作り感の風合いが楽しめる天然木の座卓や、洋室にもぴったりなモダンデザインの天然木座卓などが用意されていて、それぞれ和室用(関東間・関西間)、洋間用から様々なサイズ・バリエーションを選択することができます。
多彩なバリエーションから部屋になじむデザインを選んでリフォームできますので、和室はもちろんのこと、洋室でも部屋の雰囲気を損なうことなく取り付けることができます。
また、便利な上下ヒーター設置で、掃除のしやすさにも配慮されているため、一年を通して気持ちよく使用し続けることができます。
フローリングのリビングをリフォームして設置した掘りごたつは洗練された存在感を放ち、訪れた友人や知人がそのスタイリッシュな雰囲気に驚くこと請け合いです。
DAIKENの『掘こたつユニット』で違和感のないリフォームを
DAIKENの『掘こたつユニット』は冬だけでなく一年中快適に使える機能性と、デザインにこだわる現代人のライフスタイルを考えて作られた製品です。年間を通して快適に使える秘訣は“上下ダブル暖房”。天板の裏にある遠赤外線ヒーターと、足を入れる“炉箱”の底に敷くカーペットヒーターの2つで体を芯から暖めます。しかも2つのヒーターは個別にオンオフが可能。それぞれに温度調節機能もついているので、季節に応じてお好みの温度に設定できるのです。
夏は布団を外して天板を木枠に固定すれば、おしゃれな掘り座卓に早変わり。上部のヒーターやリモコン、コードなどは取り外せるので、オフシーズンも見た目の美しさを保てます。
また、収納や掃除のしやすさも重要なポイント。底面のカバーとカーペットヒーターは、取り外して掃除機などで簡単にお手入れできます。掘りごたつを使わない時は分解して炉箱の中に収納できるのも嬉しいですね。
DAIKENの『掘こたつユニット』は、3種類のデザインが揃っています。
深みのあるカリンやケヤキの色合いが美しく、和室によく合う「伝統和座卓」。手作り風の仕上げが素朴な力強さを醸し出し、畳にもフローリングにも合う「ナチュラルクラフト」。天然のメープルやチェリー、ウォールナットを使い、モダンなデザインに仕上げた「リーフスクウェア」。
どれも、昔ながらのこたつが持つイメージと一線を画するスタイリッシュなデザインです。インテリアにこだわる方にも、これなら納得していただけるでしょう。
ワンランク上のくつろぎを、手軽におしゃれに実現してくれるDAIKENの「掘こたつユニット 座卓シリーズ」。あなたも思い切ったリフォームで、掘りごたつを手に入れてみませんか。きっと、家族でくつろぐ団らんのひとときが、より快適で豊かなものになるはずです。
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公開日:2019.11.29 最終更新日:2024.09.27