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サステナビリティ

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<span>ワークライフバランス推進</span>につながる「キッズデー」開催 家族を大切にする<span>働きやすい環境</span>づくり

ワークライフバランス推進につながる「キッズデー」開催 家族を大切にする働きやすい環境づくり

2023年9月29日

お話を聞いた方:播磨 哲男(大建工業株式会社 副社長執行役員 本社統括、危機管理、IR 担当)
※役職は撮影当時のものです。
インタビュアー:こにわ(サンミュージック)

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“「建築資材の総合企業」DAIKEN”として、住宅・建築業界ではおなじみの大建工業株式会社(本社:大阪府/本店:富山県)。幅広い分野で活躍している大建工業の事業に取り組む企業姿勢や魅力を伝えていくWEBマガジン「DAIKEN魂!」。
第10弾は、「ワークライフバランス推進」をテーマに、働きやすい環境づくりの一環であるイベント「キッズデー」の取材も含めてインタビューしました!!

こにわ:みなさん、こんにちは。こにわでございます。本日は大建工業さんの大阪本社にお邪魔しておりまして、「働きやすい環境づくり」への取り組みについてお話を聞かせていただこうと思っております。
私の隣にいらっしゃいますのは、播磨さんでございます。播磨さん、よろしくお願いいたします。

播磨:よろしくお願いいたします。

こにわ:早速なんですが、本日は働きやすい環境づくりに対する取り組みの一環として、何かイベントを開催すると聞いているのですが、それはどのようなものでしょうか?

播磨:はい、本日開催しているのは、従業員のお子さんやお孫さんが職場に訪問する「キッズデー」というイベントです。 こにわさんも、良かったら少し見学していってください。

こにわ:なるほど、子どもの職場訪問ですか、おもしろそうなイベントですね! ぜひ見学させていただきたいと思います。それでは行ってきまーす!

●「キッズデー」現場レポート その1

こにわ

こにわ:はい、大建工業さん主催のイベント「キッズデー」の会場に到着しました。結構たくさんのお子さんが参加されているようで、会場内も賑わっていますね。

キッズデー

こにわ:お子さんは親御さんと一緒に出社して受付をすませた後、大きな会議室に集合して、社員の方に大建工業がどのようなことをしている会社なのかなどを説明してもらっています。
はじめは緊張していた子もいたようですが、社員の方による小粋なトークで徐々にリラックスしてきたようですね。

キッズデー

大人の挨拶(名刺交換)の練習の様子

こにわ:大人の挨拶は名刺交換から、ということで今回イベントに参加してくれたお子さんには、それぞれの名前が入ったオリジナルのキッズ名刺が配布されました。みんな自分の名刺をもらって嬉しそうです。
配布された名刺のうち数枚は大建工業のマスコットキャラクター“えこるん”のイラストが入ったレアカードになっているそうで、遊びゴコロがあっていいですね。私も欲しい!
おっ、近くのお子さん同士で名刺交換の練習が始まりました。みんなどこか誇らしげなのが微笑ましいです。

えこるん

キャラクター”えこるん”

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働きやすい環境づくりのために、家族と同僚の理解を醸成

こにわ

こにわ:改めて、今回「キッズデー」を開催したのにはどんな理由からなのですか?

播磨:この「キッズデー」を開催する大きな目的は、従業員の心の支えとなっている家族の方、特にお子さま方に、お父さんや、お母さんが頑張って仕事をしている職場を見ていただき、「お父さんかっこいい、お母さん頑張ってるんだ」と、親御さんのことを改めて知り、また職場に対する理解も深めてもらおうということです。
従業員にとっても、このように自分が会社で働いている姿を子どもに見てもらう機会があると、モチベーションは相当上がると思います。

こにわ:なるほど! 子どもにとって毎日働いている親御さんが、どのような会社でどのような人たちと、どのような仕事をしているのかっていうのはわからないものですからね。実際に会社を訪問してもらって、働いている親御さんの姿を見てカッコいい!と思ってもらえたり、大建工業という会社を好きになってもらえるきっかけにもなりそうですね。

播磨 哲男

播磨:そうなってくれると非常に嬉しいですね。
それともうひとつと大きな目的として、従業員同士がお互いの家庭を知り、また見つめ、家庭の大切さを改めて感じてもらえれば良いかなと思っています。 お互いに大切な家族がいることを実感してもらうことで、チームとしての助け合いの心も育まれると思います。

とにかく「働きやすい・家族を大切にする職場の雰囲気」を作り、何よりもワークライフバランスの推進を図るのが狙いですね。

こにわ:確かに、従業員同士の結束力は高まりそうですよね。

●「キッズデー」現場レポート その2

こにわ

こにわ:子どもたちによる名刺交換の練習が終わったところで、なんと億田社長が登場しました! ここで会社のトップである社長の話を聞いたり、質問コーナーなどの交流を行ったりした後、億田社長と名刺交換もするとのことです。
これだけ大きい会社になると、ほとんどの社員さんは社長とまともにしゃべったこともないと思うんですが、子どもの方が親御さんより先に名刺交換してしまうというね。「僕は社長の名刺持っているんだぞ!」って子どもにマウントとられちゃうかもしれませんね(笑)

こにわ

億田社長との名刺交換の様子

こにわ:億田社長と子どもたちとの名刺交換が始まりました! 会社で一番偉い人が、従業員のお子さんと丁寧に名刺交換する姿にほっこりします。いい会社ですね。一生のうちでも中々ない経験でしょうし、印象に残るイベントになるんじゃないでしょうか。

会社・子ども・従業員、3者の相互理解で相乗効果を!

播磨 哲男

こにわ:「キッズデー」では、社長自らが子どもたちと名刺を交換したり交流するなど、積極的にイベントと関わっていて素晴らしかったです。
先程「キッズデー」の目的は伺ったのですが、それによってどのような効果が期待できると考えていますか?

播磨:そうですね、「キッズデー」を開催することで、色んな相乗効果が生まれるんでしょうね。例えば、人って不思議なもので、人のことを、また知らないことを知ることで、どんどんその人たちや、その物事に愛着が湧いてきますよね。そういう意味では、まず大建で働いている社員の皆さんが、子どもたちに会社を見てもらうことで、家庭と会社と自分、自分と会社と家庭、お互いへの愛着が強くなり、モチベーションもさらに上がり、正に働き甲斐というものをより感じてもらえるんじゃないでしょうか。もちろん子どもたちにとっても、お父さんが、お母さんが働く姿や会社を見ることで、記憶に強く残り、素晴らしい社会勉強にもなるでしょう。

「家族+社員+会社(組織)」が三位一体となることで、初めてワークライフバランスの取れた、充実した生活を送ることができると思っています。家族が遭遇した突然のトラブルや、職場内で起こった突然のトラブルなんかも、社員同士がスムーズに助け合えるような組織を創り上げることが大切なんです。
制度としてのワークライフバランスやダイバーシティだけでなく、心の底からお互いが理解し合っている、そういう会社の雰囲気づくりが、今回のイベントなどをきっかけにもっと深まっていってほしいと思っていますので、今後も引き続きやってきたいですね。

キッズデーの相乗効果

こにわ:なるほど、ひとつのイベントで、会社にとっても、子どもにとっても、従業員にとってもプラスとなる多くの相乗効果が期待できるわけですね!

●「キッズデー」現場レポート その3

キッズデー

こにわ:お次は親御さんが働いている職場訪問です。親御さんが子どもの学校を見に行く授業参観はよくありますけど、逆パターンは新鮮ですよね。子どもたちにとって、自分の親御さんがどのような場所でどのような人たちと仕事をしているのかなんて、中々知る機会もないでしょうし、良い試みだと感じます。親御さんたちも上司や同僚に子どもを紹介したり、自分の働く姿を見てもらうのは良い刺激になるんじゃないでしょうか。

こにわ

こにわ:お次はこれもすごい、社長室の訪問です。おそらく親御さんもほとんど入ったことがない場所でしょうが、お子さんたちは部屋に置いてある物が気になってあちこち動き回っていますね。それを見て、同行した社員さんたちがハラハラしているのが面白いです、自分は第三者なので(笑) 社長はそれを見てにこやかに笑っています、さすが大物です。

ダイバーシティ推進にもつながる相互理解の大切さ

こにわ

こにわ:先程、「キッズデー」の取り組みは、従業員それぞれの家族背景を知ることでお互いの助け合いにつながっていくという話がありましたが、これって育児や介護をする従業員のサポートにもつながっていきそうですね。

播磨:そうですね、先程も申し上げましたが、正にワークライフバランスの推進であり、ダイバーシティの推進でもありますね。
制度的なことで言いますと、当社では、多様な能力や価値観を持った人財が、能力を遺憾なく発揮してもらうため、子育てや介護、病気等の治療などに直面しても、キャリアの中断が起こることがないように、育休制度や一人ひとりの生活に合わせた多様で柔軟な働き方ができるような体制を整えています。
このような制度も、今回のイベントなどで相互理解を深めることによって、気持ち良く利用できるようになるんじゃないでしょうか。

播磨 哲男

他にもダイバーシティを推進するには、管理職から意識を改革していく必要がありますので、部門長を対象にダイバーシティをはじめ多様な部下への対応やコミュニケーションについての研修も行っています。また、ハラスメント防止にも取り組み、全役員・部門長・管理職を対象にしたセミナー・研修の実施や、全従業員に「ハラスメント防止ガイドブック」の配布などを行うことで啓蒙を図っています。もちろん、相談体制については通報者のプライバシーに配慮した内部通報制度を整備しています。
一人ひとりにダイバーシティの重要性を理解してもらい、年齢や性別などに捉われず、誰もが安心して活躍できる環境づくりをしていくことで、多様な人材が活躍できる企業を目指しています。

※大建工業のダイバーシティ推進の取り組みについては、「人財価値の最大化:ダイバーシティの推進」のページをご参照ください。

こにわ:多彩な人財の力を、いかに発揮し続けてもらうか、そのサポートが手厚くて素晴らしいですね。人財戦略の回でも感じたのですが、従業員思いで何かあっても働き続けられる安心感がありますよね。大変な時にこれだけ支援してくれるなら頑張ろう!って気にもなると思います。

●「キッズデー」現場レポート その4

キッズデー

ワークショップの様子(低学年グループ)

こにわ:職場見学の後は、低学年のグループと高学年のグループに別れて、子ども向けのワークショップが開催されました。
低学年のお子さんは、アクリルのキーホルダーやスタンドの作成を体験していました。自分で形を決めたり、デコレーションしたりと、物を作る楽しさが存分に味わえたんじゃないかと思います。

キッズデー

そして、作業中になんと大建工業のマスコットキャラクター“えこるん”が登場! お子さんたちも大盛り上がりでした。

キッズデー

ワークショップの様子(高学年グループ)

こにわ:高学年のお子さんは、大建工業さんの知的財産部によるクイズを交えたイベントに参加されていました。過去のDAIKEN魂!でも話に出てきた、大建工業で生産しているインシュレーションボードやMDF、“木でできた土”グロウアースといった製品を実際に見て触って楽しめる内容で、お子さんたちも興味深く話を聞いていましたね。イベントを仕切っているマントを羽織った、謎の木材マダムも素敵でした(笑)

キッズデー

昼食の様子(同ビル内:カフェテリア サンマルシェ)

キッズデー

集合写真撮影の様子

こにわ:同じビル内にある、カフェテリア サンマルシェで昼食を楽しんだあと、最後にお子さん全員と億田社長で記念撮影をしました。途中で社長に「一緒に撮りませんか」とお誘いいただいたので、私も何枚か一緒に撮っていただきました。最後までお子さんたちがみんな楽しそうで、とても良いイベントでしたね。

「笑顔あふれる未来」の実現に向けた働きやすい環境づくり

播磨 哲男

こにわ:今回も大盛況だった「キッズデー」ですが、過去にはどのような反響があったんですか?

播磨:前回開催した際にとったアンケートでは、子どもたちから「お父さんが普段どんな仕事をしているか分かった。お父さんの会社がどのようなことをやっている会社なのか少し分かった」とか「お父さんが持っていない社長の名刺や社長室に入れてよかった」といったコメントや、いつも働いてくれている親御さんに対する感謝のメッセージや楽しかったという感想が多く寄せられました。
親御さんからは、「とにかく親としての自分の職場を見てもらい、また少しでも会社のことに触れてもらい嬉しかった」とか「社員同士の親近感も増した」といった意見をいただきました。

こにわ:やっぱり毎回好評なんですね。今度はもうちょっと年齢の高い、中学生や高校生を対象にしたイベントなんかがあってもいいかもしれませんね。

播磨:そうですね、アンケートなどでそういったアイデアも募りながら、また違うものも見てみたいですね。もっと言えば本社だけじゃなくて、例えば工場などにもぜひ子どもさんたちに来てもらいたいですね。

これは余談になるんですけど、僕が小学生の頃父方の実家が米屋で、親父もそこで働いていたのですが、その店を訪ねていた当時の事や、母方の実家が池田で、家の近くを走っていた蒸気機関車の汽笛の音も、未だ脳裏にきちっと残っています。子どもの頃の記憶って意外と忘れられないものなんですよね。だから今回のキッズデーに来たことも、子どもたちの人生における記憶のひとつとして、いい方向に影響してくれたら嬉しいです。

こにわ:そうですね。今回子どもたちを見ていて面白いなと感じたのは、社長室や職場訪問をする際に、職場で働いている人たちの本気が伝わったのか、意外と真面目で真剣になっているシーンも多かったことですね。自分たちもいつもの感じじゃいけないと感じるものがあったのかもしれません。

播磨:今回、子どもたちはお父さんやお母さんが働いている姿を見るという新しい体験をして、親御さんも自分たちが働いている姿を子どもたちに見てもらったので、今晩は家に帰ったらこの話題で盛り上がるんじゃないかと思います。今回のイベントがそうやってどんどん親子の絆を深めて、家庭のありがたみをお互いが理解するいいきっかけになってくれるといいですね。

播磨 哲男

こにわ:本当にその通りだと思います。それでは最後に今後の展望など、メッセージがありましたらお聞かせください。

播磨:そうですね。億田社長が常々言われている口癖があります。
「まず社員の皆さんが、大建工業で働いてて良かったね」と思ってもらえるような会社にすることが一番大事なんだと。
これは今働いている社員の皆さんはもちろんですし、本人だけでなく家族にも、もっと言えば子どもたちにも「お父さん、お母さん大建で働いてて良かったね」と言ってもらえるような会社になろうよ、またそのような会社にしていこうよ、という意味が含まれているのです。
もしそんなふうに思ってもらえたら、社員の皆さんのモチベーションも良い方向にビシッと変わると思うんです。理論や理屈、制度だけじゃなくて、実体験できる機会をつくる、これこそ究極のワークライフバランスなんじゃないかな、と。キッズデーって、このような会社になるための、素晴らしい機会だと思ってます。

今回の「キッズデー」をはじめとした取り組みが、「働きやすい職場環境を生み出す」、「従業員のモチベーションアップ」といったことだけでなく、企業理念にもある通り、「笑顔あふれる未来」を実現することにつながると信じて、今後もワークバランスの推進に力を入れていくことを最優先に進めたいと思ってます。

こにわ:本日もありがとうございました。「キッズデー」の取材と貴重なお話、盛りだくさんで楽しかったです。
それでは締めのセリフ、いきますよ!

こにわ・播磨:『DAIKEN魂!』

播磨 哲男