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特集1 サステイナブル社会の実現「フロア用基材のエコ化への挑戦」

2000年代、地球環境問題への関心が世界的に高まる中、フロア用基材の脱天然南洋材合板化は建材メーカーにとって避けては通れない大きな課題であり、各社は代替方法の開発にしのぎを削っていました。

そうした中、当社は2005年に植林木を利用した合板と樹脂強化層を組み合わせたハイブリッド基材『エコベースフロアーボード』の開発に業界で初めて成功。

その後、この技術をさらに高め、2008年には植林木合板と特殊MDFを組み合わせたエコ基材『Eハードベース』を開発しました。

植林木合板とMDFが持つ課題を一つずつクリアし、機能、品質ともに満たすエコ基材を開発

2000年代に入り価格の高騰や環境保護意識の高まりなどに伴い、従来の良質なラワン材の入手が、近い将来困難になるということは明らかでした。そこで、環境にやさしい持続可能な形での南洋植林木を使用した合板と床用に特別に改良したMDFを組み合わせたフロア用基材の開発を始めました。

とは言え、代替化は容易ではなく、クリアしなければいけない課題が山積していました。まずは、植林木を使うにあたってどの樹種が最も適しているのか、その選定から始める必要がありました。次に、MDFについても床に使用するという用途から耐水性・耐ワックス性など改良を重ねていきました。最も困難だったのは床暖房の仕上げ材としての品質を確保すること。木材の性質上、乾燥などにより反りが発生します。特に日本はフローリングに素足で生活する文化であり、わずかな反りでも重大な品質問題につながる恐れがあるからです。こうした課題を一つずつクリアしていくことによって、当時はなかった『Eハードベース』用のファルカタ合板規格もこの時にでき、現在では広く一般的に使われるようになっています。

植林木合板+特殊MDFを融合させた次世代型エコ基材『Eハードベース』

長年のノウハウの蓄積と当社独自の技術の融合により開発した床基材で、地産地消による持続的な国産材の利用を追求

次に私たちが取り組んでいるのは、国産材への応用です。日本はスギなど材質が柔らかい針葉樹がほとんど。2009年に発売した『フォレスハード』は、これまで床材には使用されてこなかったトドマツ植林木を国内で初めて床の基材として採用した製品になります。その後も改良を重ねた結果、国産材の利用率は当初4%程度だったものが2016年には15%にまで増加。さらに、2015年5月には「木質フローリング基材の環境配慮型への変革及び普及価格での提供」「凹みやキャスター傷への強さなど性能UP」「フロア基材の国産材活用に貢献」これらの点が、木質フローリング基材を大きく変えた革新的な木材加工技術であり、木材加工製品の利用と普及に大きく貢献したことが評価され、公益社団法人日本木材加工技術協会より「第60回木材加工技術賞」を受賞しました。

こうしたことが実現できた背景には、長年床材を扱う中で蓄えられたノウハウがあったことに加え、当社独自のMDFの技術があります。これらが融合したことで生まれた、いわば一つの集大成とも言えるものなのです。さらに、創立当時から扱っていた合板を知る技術者がマレーシアに渡り、指導できたことも成功の重要な要因でした。

現在は約15%程度の国産材の割合を将来的には30%程度にしていくとともに、地産地消でできることを理想に掲げ、これからも持続的な木材の利用を追求していきます。

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