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DAIKEN Architect News vol.1 | 特別インタビュー

耐震性が求められる教育施設に、省施工、短工期の『ダイケンハイブリッド天井』

東日本大震災後の建築基準法改正を受け、耐震性能が求められる反面、
増大する施工の手間が課題になっています。
大建工業では、省施工・短工期で耐震化が可能な『ダイケンハイブリッド天井』を開発。
本製品が、地域と連携した防災への取り組みなどを行う
立命館大学大阪いばらきキャンパスに採用されました。
その経緯を、設計・施工を担当した竹中工務店の中川様に伺いました。

竹中工務店 大阪本店 設計部 設計第7部門 設計グループ 課長 中川 博之 氏

竹中工務店 大阪本店
設計部 設計第7部門 設計グループ
課長中川 博之 氏
立命館大学大阪いばらきキャンパスでは、
学舎の建築設計を担当。

施工の手間は最小限に、
耐震性向上を実現

『ダイケンハイブリッド天井』については、工事期間中に大建工業のグループ会社であるダイケンエンジニアリング技術部の方からご紹介をいただきました。採用した教室は、設計図書上では「在来吊天井下地のロックウール吸音板直張り」としていましたので、求められる仕上がりや吸音性能はそのままで、耐震性を向上できる優れた工法としてご提案しました。

『ダイケンハイブリッド天井』に、天井仕上材ダイロートンを直張りした教室。外観や吸音性はそのままに、耐震性を向上させている。
『ダイケンハイブリッド天井』に、天井仕上材ダイロートンを直張りした教室。
外観や吸音性はそのままに、耐震性を向上させている。

天井の耐震性を向上させる場合、通常は下地金物に特殊な接合部材を採用する必要があったり、ブレースの数をかなり増やさなければならなかったりと、下地の構成が複雑になってしまいます。このため天井懐内の設備機器とのレイアウト調整が難しくなるほか、施工面でも煩雑な作業が要求されます。

しかし、『ダイケンハイブリッド天井』は構成部材そのものが耐震性に配慮してシステム化されており、最小限の部材と効率的な施工作業で耐震性向上を実現。非常に合理的でコストパフォーマンスの高い製品だと考えます。


改修時の手間と費用を軽減する
『ダイケンハイブリッド天井』

国土交通省が定めた「ユニット試験」( 静的加力実験)で、2.2G相当の水平荷重に耐えることを実証。(社内試験にて)
国土交通省が定めた「ユニット試験」( 静的加力実験) で、
2.2G相当の水平荷重に耐えることを実証。(社内試験にて)

今回採用したのは大学の教室だったように、やはり学校をはじめとする教育施設こそ、『ダイケンハイブリッド天井』の特長が最も生かされる場所だと思います。それは教育施設に求められる天井の「安全性」と、将来的な施設の更新に対応できる「軽やかさ」を兼ね備えているからです。

2011年の東日本大震災を受け、2014年4月に建築基準法の改正と関係省令により「特定天井」が規定されました。さらに同年8月には、文部科学省より「学校施設における天井等落下防止対策の手引」が発布されるなど、特に学校建築における天井の安全性の確保には、社会的要請が高まっています。

その一方で学校における「学び」の在り方は日々議論され進化を続けていて、教育プログラムは将来的にも進化していきます。従って、その受け皿となる建築はその進化に伴う柔軟な更新性が求められます。
こうした教育施設に求められる与件を背景として天井の安全性を考える場合、その方向性は二極化していると言えます。

一つは、建築基準法が定義する「特定天井」のように、天井の面剛性を高めて地震力を確実に構造躯体に伝達できるよう下地を構成する「重厚な方策」。  もう一つは、天井そのものの軽量化を図り、万一の落下を想定しても人に甚大な危害を与えないようにする「軽やかな方策」です。『ダイケンハイブリッド天井』は後者に該当する製品ですが、前述の学校施設に求められる更新性を併せて考慮すれば、軽量で耐震性に配慮されたこの製品は、教育施設で最も有効に生かされるのではないでしょうか。

非常に独自性の高い製品なので、今後は耐震レベルに応じたバリエーションを増やすといった展開を期待したいですね。

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